漁師のキャリアアップ

漁師として一人前になるまでの期間は人によってまちまちかもしれませんが、キャリアアップしていく段階はあります。
沿岸漁業のキャリアアップなら、まずは親方漁師に弟子入りして、漁船の乗組員として従事、いつか将来は独立し、自分で生計を立てるという道もあります。また、漁業会社の従業員としてキャリアを積むという方法もあります。将来の独立を考えるなら、それに必要な免許や資格(船舶免許・漁業無線など)を取得する必要がありますし、漁協の組合員になることも必須となります。
漁協の組合員になるには、その地域で漁業に従事した実績が必要で、だいたい90日~120日以上、定住して漁業をしていくことになります。沖合・遠洋漁業のキャリアアップの場合は、経験を積んでいって幹部職員を目指す方法や、中・大型船の乗組員となって働くというのが主になります。
ここでも 資格にチャレンジして、キャリアに磨きをかけることが求められます。
- 必要な資格は、航海士(海技士・航海)・機関士(海技士・機関)などです。中・大型漁船のリーダー職乗組員役割ですが、上位からいくと、まずは「漁労長」で、操業・漁獲を指揮する最高責任者です。
- 次は「船長」で、船の運航を指揮する監督責任者です。続いて「機関長」、チーフエンジニアでエンジンなどの保守・点検を担当します。「通信長」は、無線などで他の漁船、陸上との連絡を担当します。
- 「一等航海士」は、甲板部の指揮監督を担当します。「一等機関士」は、機関長を補佐するエンジニアです。「操機長」は、機関部の実務遂行リーダーです。「甲板長」は、甲板部の実務遂行リーダーです。「冷凍長」は冷凍設備の管理・実務を担当します。「司厨長」はコック長です。努力しながら上位職を目指すというのも、やりがいが出てくると思います。